【美しい…】金星探査機あかつきが地球撮影 25万キロから鮮明画像
臼田観測所は、工場などからの雑音電波が少ない山間にあり、衛星などからの微弱電波の受信に適した環境。1984年に設置された直径64メートルのパラボラアンテナで、惑星や彗星(すいせい)を目指す探査機の管制に使われ、地上からの指令を送信したり、探査機からのデータを受信している。
世界で初めて月よりも遠い天体に着陸して地球に戻ってきた「はやぶさ」が、05年末に一時交信が途絶えた際は、翌06年初めに臼田観測所のアンテナが微弱な信号をキャッチ。はやぶさと地球の交信復活につながった。また同観測所は、07年に打ち上げた月探査衛星「かぐや」からの映像なども受けている。
金星は高温の二酸化炭素に覆われ、硫酸の雲が広がる惑星。「あかつき」は、金星の高度300〜8万キロの楕円(だえん)軌道を周回しながら雲の温度分布、構造などを観測し、大気の謎を解明する。「あかつき」の金星軌道到着は12月上旬という。
また、同時に打ち上げられた副衛星の小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」は、セイル(帆)を広げ、太陽光圧を受けて進む宇宙ヨット。セイルには極薄の太陽電池を張り付けて発電もでき、燃料を使わずに飛行できる。今回は実用化に向けた実験だ。IKAROSとの通信も、バックアップの鹿児島県のJAXA内之浦宇宙空間観測所とともに担当する。【藤澤正和】
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